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トモミのひとりごと

アメリカロサンゼルスから日常のことや育児のことなどいろいろ

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サッカー始まってます
3か月にも及ぶ長い夏休みが終わり、学校が始まって2週間が過ぎました。
8月後半、ゆっくりと今季のサッカーの案内や顔合わせが始まり、先週土曜日から正式なリーグ戦が始まりました。

U10でプレイする里花さん。今季で2度目。
昨年U8だった子達があがってくるので、チームではお姉さんの立場。

U8から上がってきた子達は全体的にか細く、体格もキック力も体力もまだこれからという感じ。
選抜チームでプレイさせてもらってきた里花にしてみれば、正直頼りない感じも否めない。
だけど、これが今季の里花のチーム。

今季はピンクです♪

昨年、初めてのAYSOに入り、それも申し込みが遅れたために、すでに練習が始まっていたチームに後から「いーれーてー♪」
みたいな感じでスタートした里花。
当時のお姉さん的立場だった「ソニア」にはいろんなことを教えてもらったっけ。

コーチの娘で、抜群のサッカーセンスを持っているソニア。
当時の彼女もおそらく、年下の里花に物足りなさを感じていたと思う。
だけど彼女は里花にたくさんのことを教えてくれた。

チーム力を上げるため、試合中にみんなに声掛けをすること。
チームメイトを励ますこと、褒める優しさを持つこと。
弱い相手とのゲームで点差が開きすぎたら、それ以上ゴールは狙わないスポーツマンシップ
試合中に泣かない強さを持つこと。

その他にもたくさんある。
自分が下の子の出来ない部分をカバーするべく、いつも走り回ってた。
炎天下のゲームの中、守りのポジションでも攻めのポジションでも、倒れるんじゃないかというくらい顔を真っ赤にして、チームのために一生懸命プレイしていたソニア。

そんなソニアがいたから里花はサッカーがすごく好きになったんだと思うし、
選抜チームにソニアも選ばれたときは、とても喜んでいた。


ので、今度は里花の番なわけなのです。
チーム全体を引っ張る存在になって欲しいとジェシーも私もシーズンが始まる前に里花に話しました。サッカーよりも大事なこと、いや、それができたらサッカー自身も良くなっていくこと。
それで、第一試合目は良かったんですが・・・・

先日の試合。
全くガッツが見られない。

9月も末だというのに30℃越えが続くロサンゼルス。
炎天下の中、1時間走り回るのが辛いのは良く分かる。
しかし、年下の子の疲労の方がはるかに大きいはず。

まだまだ金魚のフンのようなプレイをする下の子たちは、里花がゴール前にクロスでパスを出しても誰もいなかったりする。

やる気が出ない、つまらない、みんなもうちょっと散らばりなさいよ、
あんた達が固まってるから、私一人で走り回ってるじゃない!

そんな声が里花の心の中から聞こえてくる。

ハーフタイム終了後、とうとう里花の泣きが入った。
胸が苦しくて呼吸ができないという言い訳とともに。


「試合中に泣くな。泣いた時点でこの試合には負けている」


昨年ずっと課題にしていたこと。
今年はソニアみたいに精神的に強くなることも約束してたはずだったのに。


優しい今のコーチは

「3rdクウォーターは休むか?」

と聞いてくれた。この時点で2-1で負けている。
まさか座らないよね?と思った瞬間、

「うん」

首を縦に振った里花。



さいあく。



コーチの判断で、里花を休ませるというなら話は別。
自分から座りたいというなんて、補習校を早退してきてるのに、何考えてんの!?


それでも4thクウォーターで挽回するかと思いきや、ディフェンダーをやるようにとコーチに言われ、納得のいかないままのへなちょこプレイで試合終了。


私もジェシーもあきれて声が出なかった。
怒鳴る年齢でもないし、今季の課題は十分に話し合ったはず。

試合会場で選抜チームのメンバーと会い、「選抜チームだったらさー」なんて大口叩いている。
怒っているジェシーは

「お前、今季も選抜に入れると思ってんの?こんなプレイじゃ選ばれるわけないじゃん」

と一喝。

さすがにしゅんとおとなしくなってたけど、反省しているのかしてないのか・・・



その日の夜。
夫婦のベッドルームに入ったら、タンスに便箋がはさまれていた。
ジェシーのタンスにも、私のタンスにも一枚づつ。

里花からの手紙でした。

 プリキュア(それも古い)www
 
以下、簡易訳

「パパへ
パパ、大好きだよ。怒らせてごめんなさい。パパが何で怒っているのか、それが何なのか、本当に良く分かっています。
次の試合は一生懸命頑張ります。」

「ママへ
ママ大好きだよ。怒らせてごめんなさい。ランチを食べた後、次の試合で自分が何をするべきなのかが分かりました。本当にごめんなさい。次は一生懸命頑張ります。」
 
 
昨年までの里花ならそこまで気にしなかっただろうな。
何がいけなかったのかを省みることができ、次はどうすればよいのかを悟り、
それを伝えることができるなんて、ちょっと成長したんだなと感じました。

里花さん、
パパとママは試合の勝ち負けなんてどうでも良いの。
今ある自分のために、今あるチームのために、一生懸命頑張ってください。

次の土曜日が楽しみです☆

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