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トモミのひとりごと

アメリカロサンゼルスから日常のことや育児のことなどいろいろ

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Future City

学校から「Future City」というサイエンスの大会に出場しました。
文字通り「未来都市」を作るプロジェクトで、環境問題やテクロノジー、土壌や資源など、様々な分野を調査&研究し、人々にとってより良い都市を考えます。
対象となる国や土地も設定するので、ただの夢物語ではなく本当に実在可能であろう都市をクラスメート8人で9月からずっと携わってきました。
コンピューターを駆使し、数学を取り入れ、プレゼンテーションの基盤となるエッセイでは国語の授業で頑張っていました。

サンディエゴで行われたこの大会、南カリフォルニア地区の大会で、優勝すればワシントンDCで行われる全国大会への出場権が得られます。
昨年は最終選考まで残ったという航晴の学校、なので先生もこのプロジェクトには並々ならぬ思い入れがあったようです。
学校からは航晴たち6年生チームと7年生から2チームが参加しました。

別室で自分たちで作った未来都市のジオラマを前に7分間のプレゼンテーションをし、その後審査員の質問に答えます。
審査員には建築士、地学者、物理化学者、科学者などいろんな分野の専門家たちがいるので、質問内容も多岐にわたります。

別室での審査が終わったら展示場に戻り、今度は展示場を巡回する審査員たちに点数を付けていただきます。
彼らは算数や理科の先生だったり、もちろん中にはサイエンスの専門家もいるんですが、
メインのプレゼンテーションとは別にこの審査員たちにも発表、質疑応答しなければなりません。なかなかの数の審査員が回っていたので、グループは交代で休憩をとるほどで、
朝8時半から始まって、上位3チームが選ばれたのはお昼休みの後でした。

巡回審査員に質問され説明する航晴


口唇烈口蓋列のせいで発音に自信がないから、人前で話すことが好きではなかった航晴
学校の、それもお勉強系の発表だなんて「頭のええ子がやればええやーん」って、自分の管轄外みたいな態度をとっていた航晴

そんな航晴が我先にと言わんばかりの態度で審査員の質問にしっかりと答えている。

実は前日、めちゃくちゃ怒って学校から帰ってきた。
どうしたのかと聞いたところ、ジオラマの一部の装置が壊れてしまったらしい。
ある生徒が触って壊したんだけど、前科があった子なので「明日が大会なんだから、もう絶対に触らないで」って何回も注意したのにもかかわらず、触って壊してしまったと。

あふれる怒りがこみあがり、涙を流してた。

航がこのプロジェクトを一生懸命やってきた証だなって思いました。

航晴の学年は8名だけ。1クラスのみ。
いくら私立でも少なすぎね?と最初は思ったけど、8人しかいないから自分だけ何もしないわけにもいかないし、「俺、しらねー」的な態度もとれない。
どうせやるなら一緒にやった方が絶対楽しいよね という感覚にもなる。

発表だってスピーチだって、知らん顔して逃げ続けるわけにもいかない。

そんな環境が「斜に構えてるコウセイ」から「物事に真正面から対応するコウセイ」に変えてくれつつあるような気がしました。

授賞式の前に司会者から質問され受け答えをする航晴


大会は上位3チームがまず選ばれ、全員でその3チームのプレゼンテーションを聞き、
最終審査が行われました。

航晴のチームは残念ながら上位入賞は逃してしまったけど、「グローバルレジデンス賞」という特別賞を頂きました。
磁力で浮いている都市だなんて、ちょっと住んでみたいわね。

そしてそして、7年生の2チームのうち1チームは総合3位に選ばれました!

もちろん1位を狙っていた(笑)航晴はちょっとブスッとしてたけど、2年連続最終審査まで残ることができた学校にいるんですもの、また新たな知識を得て来年頑張るべ!


航晴のチーム

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